湊町バスターミナル(OCAT)様

お客様にとって必要な情報をより分かりやすく。バスターミナル管理システムのリプレイスを実施。

JR難波駅(大阪市浪速区)に直結している湊町バスターミナル(以下、OCAT)は関西国際空港・伊丹空港行きのリムジンバスや全国各地への都市間高速バスが発着する西日本最大級のバスターミナルです。
2023年にバスターミナル管理システムのリプレイスが行われ、Will Smartのバスターミナル管理システムとデジタルサイネージ配信システム『Will-Sign』、構内放送システムを導入いただきました。
リプレイスの経緯や効果、今後の展望についてOCATを運営する株式会社湊町開発センターの岩本様、西口様にお話を伺いました。

導入の背景

――今回システムリプレイスを行ったきっかけを教えてください。
旧システムは2013年に導入したもので老朽化が進み、不具合が多発していました。ちょうどシステムの保守期間が満了するタイミングだったので今回リプレイスに踏み切ることにしました。

――従来のバスターミナル管理システムにおいてどんな課題をお持ちでしたか?
近年はモニターが経年劣化して輝度が低くなり、表示内容が見えにくくなっていました。システムの老朽化によって時刻表が映らなくなる不具合などもたびたび発生していましたが、システムのどの部分が原因なのか特定できず対応に時間を要していました。 また、構内放送用のシステムは専用のPCで煩雑な操作が必要だったので扱える人が限られており、利便性に課題がありました。 保守費用がかさんでいたこともネックになっていましたね。

Will Smartを選んだ決め手

――Will Smartを知ったきっかけを教えてください。
横浜シティ・エア・ターミナル(以下、YCAT)のシステムリプレイスを手掛けた会社、ということでWill Smartさんを知りました。YCATの担当者の方に話を聞いたところリプレイスで保守費用を削減できたうえ、大きな不具合もなく運営できているということで我々も興味を持ちました。

――今回のプロジェクトをWill Smartに任せていただいた決め手はなんでしたか?
他社のシステムと比較した結果、今後のOCATの将来像を考えると、保守費用の削減と拡張性を兼ね備えたWill Smartさんのシステムに魅力を感じたことが決め手になりました。

――プロジェクトをWill Smartと伴走してみて、どんな印象を持ちましたか?
担当者の方はバスターミナル運営に関する知見が深く、とても頼もしかったです。
バスターミナルの運用方法や、客観的に見てOCATに何が必要かを把握したうえで私たちが求めているものに対する120%のご提案をいただけたと思っています。 長年バスターミナルの運営をしていると固定概念ができてしまいがちなので、客観的にOCATの改善点についてご意見をいただけて大変参考になりました。

OCATバスターミナルの乗り場の様子(リプレイス後)

導入システム

  1. バスターミナル管理システム
    複数のバス会社の運行情報を統合し、方面別にダイヤを管理します。
  2. デジタルサイネージ配信システム『Will-Sign
    ターミナル内のモニターにバスの運行情報や乗り場案内を配信します。
  3. 構内放送システム
    バスターミナル管理システムと連携し、バスターミナル構内に設置された案内用スピーカーから利用者向けの音声案内を放送します。
  4. ハードウェア
    バスターミナル構内の各のりば(車路側を含む)の32型モニター計13台のリプレイスを行ったほか、待合スペースには総合案内用の75型モニターを1台新設しました。また、モニターへの放映をコントロールするSTB(セットトップボックス)の交換も実施しました。

――今回のリプレイスでこだわった点を教えてください。
どの職員でもすぐに扱えるようシステムの操作を簡便化したことと、わかりやすいモニター表示に特にこだわりました。バスターミナルは出発時間直前にいらっしゃるお客様も多いので、どの便がどこから出発するのか一目でわかるようなデザインになるよう、入れるべき情報と省くべき情報を見極めながらデザインを検討しました。

導入効果

――リプレイス後、これまでに感じていた課題は解消されましたか?
そうですね、管理者側としてはシステムが刷新されたことでシステム全体が把握できるようになったので、不具合が発生した際なども原因の究明がしやすくなりました。
また、音声システムはキーボードで打ち込んだ内容がそのまま音声化できるようになってお客様に伝えたい内容を即座に反映できるようになるなど、業務フローも軽減できていると思います。

――リプレイス前はたびたび不具合が起こっていたというモニターはいかがですか?
今までのデザインを踏襲しながら、お客様にとって必要な情報を分かりやすく表示できるデザインに刷新しました。出発便のステータスが追加されたことで、バスダイヤに遅延が発生した場合もお客様へスムーズなご案内が可能になりました。 また、元々紙で掲示を行っていたインフォメーションボードにも出発便を乗り場ごとに表示するモニターが設置されたので、初めてOCATバスターミナルを利用する方でもどの乗り場からどこ行きのバスが出発するのか一目見てわかるようになりました。

今後の展望

――リプレイスにあたって拡張性を重視されたということですが、さらに取り組みたいことはありますか?
具体的な方針が決まっているわけではないのですが、今回Will Smartさんのシステムを新たに導入したことで、モニターを増やしたり、『Will-Sign』を使った広告宣伝を導入するなど、新しいことに挑戦できる環境が整ったと感じています。
将来的には運営スタッフの業務負荷を削減していくことと同時に、バスターミナルにいらっしゃるお客様が楽しめるコンテンツを提供して、より良いバスターミナルを作っていけたらいいなと思っています。

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